- 2008年5月26日 23:00
- ブックレビュー
いま私がこうして毎日打っているキーボードの配列。アルファベット順でも50音順でもなく、始めて触る人にはどこにキーがあるか分かりにくい配列になっている。一般的なアルファベットの配列はTabキーの横のキーの並びを読んで「QWERTY」というのだが、この配列が今日の標準として採用されるまでの歴史を書き記したのが、この本「キーボード配列QWERTYの謎」である。
一般にQWERTY配列が出来た理由として、初期のタイプライターの印字アームが絡まらないように、わざと覚えにくくして打鍵のスピードが挙がらないようにしていると言われている。しかし、これはまったくのガセネタなのだそうだ。何故なら、QWERTY配列が出来た頃のタイプライターにはアームが無かったのだから・・・。じゃ、なんで最初に作った人はこの配列にしたのだろう? 私が本当に知りたかったQWERTY配列の誕生の秘密は、最後まで謎のままだった。
初期のタイプライターから綿々と続くQWERTY配列は、その後人間工学的に“正しい”いくつもの新配列が登場するものの、新しい配列を覚えるのが面倒!や設備の入れ替えが大変などの理由で、乗り換えが起きるほどのインパクトがなく、現代に至る。
誕生の秘密を残しながら、QWERTY配列のキーボードは今後も使われていくのだろう。 謎は謎のままが美しいのだ…。
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Comments:2
- 安岡孝一 2008年5月27日 11:02
私たちの本を読んで下さって、どうもありがとうございます。そうですね、1871年頃にオートマチック・テレグラフ社で使われていた『タイプ・ライター』のキー配列がわかれば、もう少し謎も解けていくだろうとは思うのですが…。そのあたり何かわかれば、また私の日記にでも書きますので、よければ時々ごらん下さい。
- 管理人 2008年5月28日 13:04
著者から直接コメントいただき、嬉しい限りです。
新資料の発掘で続編が出るのを期待しています。
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